深夜目を閉じていると、いつも部屋に近づく足音が聞こえてくる。  そのまま目を閉じていると、その影は私の体にのしかかってきた。私が十五になった頃から、一年程その儀式は続いていた。 「あ、ああっ」  その手の動きに合わせるかのように、声を上げる。指先が私に